はりとお灸を使った治療は、その人の持つ「自然治癒力」を高める治療法です。
人の身体は、外部から、気温や湿度、病原体、音や光、人間関係やプレッシャーなど、ストレスとなるさまざまな刺激を受けながらも、内部の環境を一定に保つように出来ています。このことを「自然治癒力」といい、誰もが持っている力なのです。(例:すり傷がカサブタとなって治る、風邪をひいた時休養すれば治る…など)
しかし、その外部からの刺激がその人にとって強すぎたり、生活習慣や加齢、ホルモン分泌の変化など、さまざまな原因で自然治癒力が下がってしまうと、内部の環境を一定に保つことが出来ず、慢性的な心身の不調、痛みとなり、やがて病気につながってしまいます。
はりきゅう治療は、身体にはりやお灸で刺激を与えてその人の持つ自然治癒力を高め、
身体の働きのバランスを整え、心身の不調を改善するやさしい治療法です。
〇血液の流れを良くする
〇痛みを沈める
〇自律神経やホルモン分泌のバランス、各臓器の働きを調整する
〇病気への抵抗力(免疫力)を高める
患者さまの体質、症状や体調にあわせて刺激を行います。
【はり治療】髪の毛ほどの細さのはりを、身体にあるつぼや筋肉にうっていきます。
ほとんど痛みを感じないか、ズーンと重だるい響きを感じると思います。
【きゅう治療】米粒より小さくひねったモグサを、身体の表面に台座を敷いて燃やし、熱刺激を与えます。
特に、慢性の症状や免疫力の向上に効果的です。
マンツーマンで、大人の方の場合、おおよそ60分間で行います。
(お着替えやご説明の時間を含みます。その方の状態や症状によって、多少前後しますことをご了承ください。)
小さな治療室で、リラックスしてはりきゅうを受けていただきたいと思います。
肩こりや腰痛、スポーツ障害などの整形外科的な症状だけではなく、
慢性的な冷えやむくみなどの不調、内臓の機能的な不調(胃腸など)、
月経にともなう心身の不調、更年期の症状などもご相談ください。
婦人科領域の症状は、はりきゅう治療が有効な場合が多いです。
更年期とは、一般的には40代~50代にかけての女性の閉経期を指しますが、この時期は女性ホルモンの減少に伴い、自律神経が不安定になり、冷え・のぼせ、発汗、不眠、頭痛、肩こりや腰痛、手足の痛み、胃痛、便秘・下痢、うつ傾向など、さまざまな症状が現れやすい時期です。また、身体的な変化だけでなく、子育て、介護、お仕事など家庭的・社会的にも多くの役割を担うようになり、心身の状態が不調に陥りやすくなります。加齢による病気のリスクも高くなってくる時期です。
東洋医学の考えを取り入れ、生活習慣の見直しだけでなく、はりきゅう治療を行うことで、上記に挙げたような症状や苦痛を緩和し、健やかに更年期と呼ばれる時期を過ごしていくことが期待できます。
また、施術者は、はり師・きゅう師の国家資格に加えて、リハビリテーションの専門家である理学療法士の国家資格も持っており、トレイルランニングや登山を趣味としています。
スポーツを楽しまれる方の動きの改善・痛みのケア、
障がいのある方の生活動作の改善・ケアについてもお役に立てると思います。
また医療機関に長年勤めた経験から、現代医学的な視点にも強いので、医療機関を受診する必要性などについてもご助言ができると思います。
お気軽にご相談ください。メールやお問い合わせフォームからもご連絡お待ちしています。
鍼はすべてディスポーザブル=使い捨ての鍼を使用します。
この艾(もぐさ)を米粒半分ほどの大きさにひねって燃やし、熱刺激を与えます。